2019.09.30

オープンスクール

 うろこ雲が青空に模様を付けて秋らしくなった今日この頃です。頻発する台風には泣かされますが、千葉県や神奈川県の被害の大きさには言葉もありません。電信柱や大木がたくさんなぎ倒されていました。千葉県佐倉市にある関連施設の大利根旭出学園も停電の被害があったようです。3日程して通常の生活に戻ったとの連絡がありました。災害時に1番早く普及するのは電気だと説明されて我が家をオール電化にしたことを思い出しました。2011年3月の東日本大震災の前でしたので、震災後は暫くろうそくとカセットコンロで夜を過ごしました。それでも消費電力規制に伴う自粛の停電はありましたが、それも長期化はしなかったと記憶しています。今回の停電の被害はかなり長期化していますので、人の命も含め、農業や畜産などその被害拡大が凄まじく聞こえてきます。災害大国日本の弱点はいたるところで露呈しますが、対応が追いついていないのが現状です。福島の原発事故後の汚染処理水も貯水対処に追われ根本的な解決はしていません。隣国に痛いところを突かれているような印象です。原発事故は世界規模の問題です。自国だけで解決できるとは到底思えません。国際的な協力を仰ぐことが「おもてなし」を充実させるためにも必要だと思います。「助けてください。」「知恵を貸してください」そう世界に呼びかけるべきではないでしょうか。

 今回は「オープンスクール」のお話です。旭出学園を知っていただくための取り組みとして昨年度から始めました。6月と9月に行いました。この後12月にも行う予定です。学部ごとの学校説明会とは別の視点で、もっと気軽に学園に足を運んでもらい関心を持ってもらおうというねらいです。土曜日に開催することで予想以上の希望者がありました。9月は10組17名の方々が来校されました。学年も幅広く、入学相談というよりは旭出学園全般についての見学や説明を聞いてみようという保護者や支援者が多いように思います。土曜日開催にしても、本来は児童生徒の学園生活での様子を見ていただくのが学園を理解していただくには一番だと思うのですが、子ども達の生活リズムを安定するためには土曜日の登校ばかり増やすこともできませんし、器だけ見ていただくのもアピールにはなりませんので、卒業生が集まる同窓会の余暇活動の様子を垣間見ていただきながらご案内しています。アンケートでの感想を見ますと、やはり「保護者の話が聞けて良かった。」というご意見をたくさんいただきます。学校説明会の時には各部在校生の保護者にお話ししてもらいますが、オープンスクールでは卒業生の保護者に、学校時代、そして現在の様子など自由にお話していただいています。どのお母さま方のお話も心に残ります。子育てのご苦労ややり場のなかった気持ち、成長とともに喜びも不安も共にあること、周囲の厳しい視線や支援してくれる人の輪、在校中には聞けなかったお話などもいただきます。参加者のみなさんと同じように「お話が聞けて良かった。」といつも思います。教職員にも是非聞いてもらいたいと毎回感じます。実際の経験談からはたくさんの共感や気づき、そして目ざす道標を確信できるからです。お話していただく保護者のみなさまに感謝いたします。

又台風 青空恨めし 週始め

                      2019.9.30