2019.01.28

漢字検定

 平成最後の新年を迎えました。晴天が続き寒くもありますが、穏やかな年明けだったと思います。乾燥注意報が出るほど空気が乾き、いよいよインフルエンザが旭出学園にも出始めました。1月末には入学考査、2月末には舞台発表会があります。体調管理に気を付けて、うがい手洗いを怠らず予防していきましょう。今年初めての同窓会旭出あおば会では、卒業生の保護者の皆さんがカレーライスとお汁粉を作ってくれて、卒業生たちは帰り際の挨拶で「おいしかった。」「おなかいっぱい。」「おかわりしたよ。」など口々に話していました。教員ボランティアもたくさん参加してくれて同窓会を支えています。感謝の輪で成り立っている集まりだといつも思います。お汁粉美味しくいただきました。白玉団子作り大変だったでしょう。参加した方々は大喜びでした。ごちそうさまでした。

 さて、今回は『漢字検定』のお話です。ここ10年来毎年、本校でも漢字検定の試験を実施しています。今年は10級から4級の各級に2,3人の申込者が有り、中学生、高校生、専攻科生18名の生徒が受験しました。時間配分の違いがありますので2会場に分かれて行いました。久しぶりに試験官をしましたが、みなさん緊張感もあり、そわそわした様子はみられましたが、動き回ることもなく、私語もなくいつもとは違う様子に少し驚きました。試験を開始したばかりの頃は、試験会場も教室で行い、検定当日の運営マニュアルに則り実施しましたが、場所や雰囲気の変化が大きいと、緊張が高まったり、不安が強かったりして普段の実力を出せなくなることを配慮していました。今は、なるべく一般の試験会場の雰囲気に近づけようとしています。それでも校内で行いますし、試験監督は教員が行いますので気持ちの負担は少ないと思います。

 試験開始前に、説明と約束をします。机の上には鉛筆と消しゴムだけ、席を立たない、質問は手を上げるなどを伝えます。8級から10級の試験時間は40分でした。開始から10分過ぎると、「終わりました!」と手を上げる生徒がいました。「もう一度見直すように、時間まで座っていてください。」と説明しました。いつもなら、じっと座って過ごすことは難しいと思いましたが、何度か声はかけたものの終了時間まで離席せずに過ごしました。また手が上がりました。「これが分からない…」と小声で言います。考えて分からなければ書かなくて良い事を話しました。空欄は嫌な様子でしたが、何とか納得できたようです。見直しする、書き直す、見直ししない、色々でしたが、40分間静かに同じ会場にいることができました。一緒に試験官をした同僚と「なんか、感動したね。」と話し合いました。

 漢字検定を導入したねらいは、中高等部の年齢相応の中高生らしい指導を考えた時、目標を立て自分から取り組んでいける学習として適していると考えたからでした。同年齢の方たちと同じ土俵に立つ意識が意欲につながったのかもしれません。本人の希望だけでなく保護者の方々のご希望もあり、ねらいに適った題材として継続しています。勿論、誰もかれもが漢字検定という事ではありませんし、課題学習として、この時期に学校でやるべきことは他にもたくさんあります。生徒がどのような個別対応の学習を必要としているか、目標の絞り込みを個別の指導計画などで行い、必要な教材教具を準備して行かなければなりませんので、それを検定試験の形で行うことは難しいです。合格か否か、成果がフィードバックできることは誰にでも大切な事だと思いますが、漢字検定のステップはかなりハードルが高いことは確かですので、スモールステップで達成感を味わえるような学習を工夫して行くことが我々の課題だと思います。高学年になれば、適度の緊張感も必要でしょう。「漢字検定」は難しくても意識の高い子には「平仮名検定」などもありかもしれません。でもやはり本物感がないと達成感は得られないでしょう。

 お金の学習をする時、お金は買い物に使う事、実物を使い実践まで行う事、それが生活力になる旭出流の教育支援です。持ち物、マナー、栄養バランス、小遣い帳記入、金銭管理、レベルも応用も範囲が広いです。検定ブームに乗っかって「買い物検定」もありかもしれません。様々な実践の中から本物が生まれてくるのではないかと思っています。

新年会 笑う門に 来た汁粉

                      2019.1.28