2025.06.02

つねづね草~元校長のひとり言~『ババカフェ』

 5月30日(金)に「青葉のつどい」を開催します。学校のお誕生日をお祝いする行事です。1950年5月、目白の尾張徳川邸の一隅に旭出学園は誕生しました。当初は「若葉のつどい」との名称で、学園の創立記念をお祝いしていました。1984年5月31日に、旭出学園創設者の三木安正先生が逝去されました。以来、命日に近い5月末に開催される「青葉のつどい」には、創立を祝うとともに、三木先生を偲ぶという目的が加わりました。学園内には児童生徒が描くたくさんの三木先生が飾られています。先生が好きだった歌「花のまわりで」も歌い継がれています。小学部のお庭には、三木先生がお好きで植樹された泰山木に白く大きな花が咲き始めました。木は年を重ねて大きくなり、花は上の方に咲くので小学部の2階からしか見えない様子です。でもしっかり咲いています。

 今年は平日の開催になり、学校と福祉園だけのつどいになります。「また、青葉のつどいで会いましょうね。」とお約束した卒業生のみなさん、ごめんなさい。みなさんとは、運動会や勤労感謝祭、旭出あおば会でお会いできればうれしいです。

 さて今回は、「ババカフェ」のお話です。5月18日(日)に、以前から企画をしていていた「ババカフェ」を開店してみました。専攻科の校舎であるさくら館の1階は、カフェスペースになっていますが、定期的な開店はまだしていない様子でしたので、何とか活用できないか、地域に知ってもらうためにできることは無いかと考えていました。私は常に掛け声だけは出しても実行力に乏しく、そのために実行力と合理的な思考の持ち主でもあるK先生に「一緒にやろう」と提案してみました。賛同を得て、自分たちが無理せずできて楽しめることを第一に考え行うことにしました。開催日、メニュー決め、準備物などを相談し、試食をしました。若かりし頃の行事の出し物や内容をあれこれ話し合って決めていた事を思い出し、楽しめました。「お茶と和菓子のセットを500円で」いうことは決め、この時期なので和菓子は水羊羹にしました。水羊羹はいろいろ値段も含めて食べ比べ、250円程のものから選びました。お茶は、煎茶は狭山の新茶、ほうじ茶は奈良の棒茶、伊藤園のお抹茶、そして冷茶を用意しました。K先生は、湯飲み茶わんの中が白いものを学校中から探してくれました。お茶の色が映えますし、清潔に保ち易いです。やはりK先生のセンスは抜群で頼もしい相棒です。グラスやトレーやポットは専攻科のものをお借りすることにして、開店の日を迎えました。

 この日の午前中グランドの草刈りをしている有志の教職員と、ご近所に住む卒業生保護者をお誘いして開店初のお客さんになってもらいました。教職員のみなさんと保護者のMさん親子とSさん親子が来店してくれました。そしてなんとご近隣の親子連れの方も入ってくれました。これは予想外でしたのでうれしく、また次もやろうという意欲に繋がりました。Mさんが作業所で制作しているコースターなどを商品として並べようと話が弾みました。やってみるといろいろ不足のこともありますが、地域との繋がりやお店でやれることも広がりそうな予感がしました。ちょっと気を良くした私たちは、次回は6月29日(日)開店することにしました。冷たいデザートということでアイスクリームも加えようと考えています。まずは大事な試食をして、決めたいと思います。ご来店いただければありがたいですが、アイデアだけでもいただければ、うれしいです。

メイド風フリルエプロン着けましたやるが花よと楽しみましょう