20191203_研究所の概要

● 沿革

当研究所は、知的な発達に遅れのある子どものための教育施設「旭出学園」の中に、昭和35年に開設されました。「旭出学園」創設者の故三木安正先生は、「よい教育実践はよい教育研究から生まれ、よい教育研究はよい教育実践から得られる」という信念をもって、学園形成の初期に設立されました。

● 創立者 三木安正

東京大学名誉教授、昭和59年没
昭和25年、徳川正子夫人の依頼により、「旭出学園」の運営指導にあたりました。「知的障害児・者をどのように育てていったら、人として幸せな生涯を送ることができるか」をテーマとして終生学園の発展と教育の充実に力を注ぎました。

●「旭出学園」

昭和25年、知的な発達に遅れのある子どものための私塾的学園として、目白の徳川邸の一隅に発足しました。当時、わが子にも適切な教育の場をという親たちの願いから生まれた、生徒14名の小さな学園でした。その後、子どもたちの成長に伴って、学園も成長しました。長期にわたって支援を受けながら、子どもたちが自分の力を十分発揮し、のびのびと生活できる小さなコミュニティーをつくりたいという願いから、「障害児のための一環教育」「卒業のない学園」を目指してきました。

昭和35年に「学校法人旭出学園 旭出養護学校」となりました。その後、卒業生の働く場と生活する場を確保するため、昭和47年に「社会福祉法人 富士旭出学園」、続いて昭和49年に「社会福祉法人 大泉旭出学園」が開設されました。