三木安正記念館

沿革

三木安正先生は昭和11年東京大学を卒業、大学院で研究を続けるかたわら東大脳研究室、愛育研究所において、幼児教育、特殊教育に専念されたが、昭和26年東京大学教育学部教授となられ、停年ご退官後も昭和59年病没されるまで教育心理学特に知的障害児教育研究の第一人者として戦後のわが国の特殊教育界をリードし続けられた。

昭和25年、徳川家・徳川正子氏の依頼により知的障害児のための旭出学園を創立され、研究と実践の一致を信条とされた先生のライフワークとして生涯その経営と発展に心血を注がれた。

知的障害児教育の研究と実践を身をもって追求された先生は、戦後のわが国の特殊教育の施策立案にも中心的な役割を果たされるとともに、特殊教育研究連盟 (現・全日本特別支援教育研究連盟) の創設など、民間運動発展の原動力ともなり、その功績によって昭和54年「朝日賞」を受賞された。

ここに述べた三木安正先生のご功績を偲び、常に障害者と共にあろうとされた先生を敬愛し、その教育理念の継承発展を望む有志の寄付によって三木安正記念館が平成12年5月旭出学園構内に開設された。

わが国特殊教育の歴史をたどるのに欠かせない先生の蔵書・資料が会館内の「三木安正記念文庫」で閲覧できる。会館の利用は会員制とし、ホール・会議室は小規模の講習会・展示会などに使用される。

「三木安正記念文庫」利用案内

※ご利用の際は、事前予約が必要です。
予約はお電話(03-3922-4134)またはメール(miki-1950@asahide.ac.jp)にてお願いいたします。

利用者の資格

維持会員および文庫会員(研究・調査目的のため必要とされる人であれば身分証明書提示により随時入会できます)
・入会手続きは、記念館事務局でお願いいたします
・利用希望者は、利用希望日、利用希望資料等を事前に連絡いただけると助かります
三木安正記念館事務局:03-3922-4134

利用料(文庫会員年会費)

1,000円(維持会員は無料)

公開日・時間

毎週月曜日(ただし、毎月第1月曜日と第5月曜日は休み)
午前10時~午後4時
変更等もありますので、利用希望者は事前にご確認願います

図書・資料の貸出

図書・資料の貸出は致しません
館内で閲覧するか、複写してご利用願います

資料複写

館内にコピー機の備えつけがあります(1枚10円)
著作権法により認められた範囲内でのみ複写可能です

ご注意

閲覧された図書・資料は、所定の場所にお戻し願います

三木安正記念文庫の資料について

―資料整理作業の経過と資料の公開―

1. 資料整理作業の経過

これまで、野口武悟、武内二三雄、大見川正治、津曲裕次、米田宏樹の各氏により整理作業が行われました。2005年度からは、福祉情報学を専門とする立教大学の森本佳樹先生と森本ゼミ所属の大学院生である飯塚巨貴、嶋田幹夫、中真宏の皆さんが作業に参加しています。

作業内容は、昨年度同様に都道府県別資料の整理と、目録作成を中心に行っています。すでにデータ入力が一段落している図書については、引き続き分類番号の決定と、分類ラベルの貼付などの作業を行っています。

2. 文庫所蔵資料の公開

整理作業を引き続き進めるとともに、2006年度からは曜日を限定して知的障害教育・福祉の研究や実践に携わる人に広く公開しています。
毎週月曜日(ただし、毎月第1週目と第5週目は休み)に、前記の作業参加者のうち誰かが利用される方の対応も致します。
知的障害教育・福祉の研究や実践に携わる人。又は、これからこの分野に入っていこうとする学部生や大学院生の方々、どうぞご利用下さい。
この資料整理作業に関心のある方、興味のある方の参加をお待ちしております。